ありがとう。

私には、私が中学2年の時にウチにお嫁さんに来てくれ

た9歳年上の義理の姉が居ました。




義姉も私も共に末っ子で、当時 「私にも弟が出来て嬉し

い」 と喜んで私の事をとても可愛がってくれました。




それは40年経った最近でも全く変わらず、私が帰省した

時などにはとても良くしてくれました。




そんな姉も先日 9年間病と闘った末、とうとう天に召され

ていってしまいました。




義姉は自身の病気と闘いながら、中学校の用務員として

30年間働いて来て途中何人かの道を外しかけた生徒と

渡り合って、正しい道へ導いたという武勇伝をいくつか持

つ様な気丈な人でした。




生徒さんの中には 担任の先生よりもハッキリ叱ってくれ

る用務員である義姉を慕ってくれる生徒さんも 数多く居

た様子です。




お通夜にはそんな義姉を見送りに、みぞれ混じりの雪の

中 大勢の生徒さんが来てくれていました。




「ちょっと疲れたので入院して又 すぐ戻って来るので、そ

れまでみんなちゃんとしてなきゃダメだよ」 というのが生

徒達への最後の言葉だったそうです。




何事にもポジティブな考えの人で、すぐに戻って来るつも

りが道を間違えて戻れないところへ行ってしまって、今頃

向こうで「私、やらなきゃならない事がまだまだいっぱい有

るのになんでこんなところに居るの?」 と不思議がってい

るかも知れません。